浄化槽のメンテ

浄化槽を設置していても、きちんと手入れをしなければ水を浄化する力が弱ってしまいます。浄化槽の機能を最大限に発揮するためにも、定期的な浄化槽の点検や清掃はとても重要な作業です。

浄化槽の清掃

家庭のキッチン、トイレ、お風呂、洗濯等の生活排水は微生物の働きによって浄化されますが、この過程でスカム(浮遊物)と汚泥(沈殿物)が発生します。スカムや汚泥がたまりすぎると浄化槽の処理機能が低下したり、悪臭の原因になったりしてしまいます。ひどくなると、浄化槽内部がつまり、お風呂やトイレなどの水回りの排水が正常にできなくなってしまう場合もあります。
そこで、定期的な浄化槽の清掃作業が必要になってきます。汚泥やスカムなどをバキュームカーで取り除き、浄化槽の内部を洗浄し、浄化機能を再生させる作業を行う必要があります。この浄化槽の清掃は、法令で1年に1度以上実施することが義務付けられています(※ただし、みなし浄化槽の全ばっき方式の場合は6ヵ月毎に1回以上(規則第7条)の清掃が必要とされます。)

浄化槽の保守点検

浄化槽は微生物が働くとても繊細な装置です。浄化槽のいろいろな装置が正しく働いているか点検し、装置や機械の調整・修理、スカムや汚泥の状況を確認し、通常実施される年1回の清掃以外に必要となる汚泥の引き抜きや清掃時期の判定、消毒剤の補充といったことを行います。
保守点検の回数は浄化槽の大きさや処理方式によって異なりますが、家庭用の小型浄化槽では4ヵ月に1回以上(処理方式や処理対象人員によって回数は異なります。)行うよう定められています。